矯正治療後元の歯並びに戻ってしまう後戻りを防ぐために!保定をしっかりしよう
投稿日:2021年3月18日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
実籾駅から徒歩1分にあるならしのコウノ歯科・矯正歯科です。
患者様のもともとの歯並びによって変わってきますが、
一般的には矯正治療は歯を動かすのに2年~2年半かかります。
しかし、歯をきれいに並べたらそれで終わりではなく
後戻りを防ぐ”保定”が必要になります。
後戻りって何?
矯正治療で歯がどうやって動いているかというと
歯が埋まっている顎の骨が少しずつ溶けたり作られたりしながら
動いていきます。
歯の根っこは骨に直接くっついているわけではなく
歯根膜という繊維で骨とつながっているので
骨が溶けると同時にこの繊維に引っ張られて
動いていきます。
新しい骨が作られるまで少し時間がかかり
その間は歯の根っこの周りにスペースがあり歯根膜は伸びています。
ゴムのようなものと考えていただくとわかりやすいかと思いますが
動いているとき歯根膜は伸びていて
まだ骨が完成していない元あった場所のスペースに戻ろうとするので
”後戻り”と言われる歯の移動が起こってしまいます。
後戻りを防ぐために保定装置を使おう
この”後戻り”を防止するため矯正治療後の位置から
歯を動かさないために行われるのが”保定”です。
保定に使う装置のことを”保定装置、リテーナー”といい
取り外しのできる装置を上の歯につけます。
これを基本的には
1年間はお食事以外の時には常に装着、
次の1年間は夜寝ている時にだけ使っていただくようにします。
これと併せて上下の前歯の裏側に細いワイヤーをつけて後戻りを防止します。
矯正の期間、保定期間は患者さんのもともとの歯並びなどにより
変わってきますが、
基本的には歯を動かす矯正治療が2~2年半、
保定に2年はかかります。
患者さんによっては絶対に後戻りさせたくない!と
治療後ずっと保定装置を使われている方もいらっしゃいます。
せっかく長い期間かけてきれいにした歯並びですので
そのままの状態をしっかり保てるよう保定装置を使用しましょう。
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