乳歯と永久歯の違い 小児の歯周疾患や小児の歯肉炎
投稿日:2021年1月22日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
実籾駅から徒歩1分にあるならしのコウノ歯科・矯正歯科です。
乳歯と永久歯には見た目の大きさや形だけでなく
構造上の違いもあります。
乳歯は永久歯に比べエナメル質、象牙質の厚みが約1/2しかなく
虫歯になってしまうと急速に進行してしまいます。
また、乳歯は小さな虫歯でも中で大きく広がりやすいのが特徴です。
永久歯では隣の歯とは点状に接触していますが
乳歯では面上に接しているため汚れがたまりやすいので
子どもの仕上げ磨きでも歯間のお手入れをするのが理想的です。
また、小児と成人の歯周組織にも違いがあります。
歯肉は厚く弾力があり、歯と歯茎の境目の歯肉溝も浅く
血液循環がよいため、刺激に対する応答が速いので
成人のように歯周病になり骨が解けていくことは稀です。
しかし、小児でも歯肉炎にはなります。
歯周疾患のうち炎症が骨にまで及んでいない状態を歯肉炎といいます。
歯肉炎になると歯と歯茎の境目が赤く腫れたり、歯磨きの時などに出血したりします。
歯肉炎の原因は細菌の塊であるプラーク(歯垢)でこれが取り除かれれば
通常の健康な歯肉の状態に戻ります。
歯茎が腫れて盛り上がることにより歯肉溝が深くなった状態を仮性ポケットといい、
歯肉溝にプラークがたまり炎症が波及し周りの組織を壊して深くなった状態
を歯周ポケットといいます。
乳歯はものを食べることや適切な発音のため、
さらに正常な発育や永久歯がしっかり生えてくるためにとても大切です。
しっかりとしたケアをして大事な乳歯を守っていきましょう。
ケアの仕方については子どもの仕上げ磨きの記事もご参照ください。
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