生え変わり時期に知っておいてほしいこと~うまく生え変わらない原因~
投稿日:2021年6月30日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
実籾駅から徒歩3分にあるならしのコウノ歯科・矯正歯科です。
今日は子どもの歯(乳歯)が大人の歯(永久歯)にスムーズに生え変わるために
知っておいてほしいことをお話しします。
子どもの歯が抜けない?大人の歯が生えてこない?
通常子どもの歯は後から生えてくる大人の歯によって
根っこが吸収され自然に抜け落ちます。
(子どもの歯をABCDE、大人の歯を1234567と呼びます)
しかし子どもの歯がなかなか抜けない、
後から大人の歯が生えてこないということがあります。
歯の生え変わりは、6歳頃 奥歯に大人の歯(6)が生えてきて
少し遅れて下の前歯(A)が抜けて下から大人の歯(1)が生えてきて
12歳頃親知らずを除く7番目の歯までの大人の歯が生えそろいます。
この交換がうまく行われない原因がいくつかあります。
1.乳歯の根っこが吸収されない
2.永久歯が生える方向を間違えている
永久歯が本来生えるはずの場所とは違う方向を向いてしまっていて
本来吸収しなければならない乳歯の根っこを吸収しないため
なかなか乳歯が抜けない、永久歯が生えてこないことがあります。
3.後に生えてくるはずの永久歯がない
本来永久歯は親知らずを除いて28本ありますが
もともと歯の本数が足りないことがあります(先天性欠損といいます)。
後に生えてくる永久歯がないため、
乳歯の根っこは吸収されず抜けません。
4.永久歯がとなり同士くっついている
本来一本ずつ離れて生えてくるところ
隣同士の歯がくっついてしまっていることがあります。
癒合歯、癒着歯と呼ばれる状態で、
通常の一本分より大きいためうまく乳歯を吸収できなかったり、
生えてこられないことがあります。
5.出てくるのを妨げる構造物がある
先天欠如とは逆に歯の本数が多い場合があり、過剰歯と呼ばれます。
また、歯牙腫(シガシュ)という歯のような組織が固まって
顎の骨に埋もれていることがあります。
これらがあることによって永久歯が生えてこられない時があります。
6.永久歯が生えてくるためのスペースが足りない
乳歯が虫歯などで早く抜いてしまいそのままにしていた場合など
隣の歯が動いてきてしまって、
永久歯が生えてくるスペースが足りなくなってしまい
生えてこられない場合があります。
虫歯などで早く抜けてしまった場合も
永久歯がしっかり生えてくるように
歯科医院で見てもらいスペースを保つ措置を装着したり
しっかり経過観察するようにしましょう。
交換の状態は歯科医院で検査すればわかりますので
悩まずお気軽に相談してください。
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