気をつけたい子どもの虫歯 哺乳瓶う蝕やスポーツドリンクなど虫歯予防のために知っておいてほしいこと
投稿日:2021年3月9日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
実籾駅から徒歩1分にあるならしのコウノ歯科・矯正歯科です。
乳歯の大切な役割については以前にもお話しましたが、
今日はその大切な子どもの歯を虫歯にしないために
気をつけたいこと、知っておいてほしいことをお伝えします。
その前にどうして虫歯になるの?
ということも理解しておくと
ここでのお話がより分かりやすいと思いますのでご参照ください。
親のお口の中の虫歯菌が子どもに移る!
生まれた時には子どものお口の中には虫歯菌はいません。
唾液を介して大人のお口にいる虫歯菌が移っていきます。
乳幼児健診でも指導されるので知っている方も多いと思いますが
大人が噛みちぎったものを子どもに与えたり
同じ箸やスプーンで食事を与えるのはやめましょう。
大人が自分自身の口腔内を清潔に保つことも重要です。
哺乳瓶による虫歯に注意!
哺乳期を過ぎても哺乳瓶に糖質を含む飲み物を入れて与えていると
上の前歯からさらに続けていると奥歯にも及ぶ広範囲な虫歯ができてしまいます。
この広範囲に及ぶ特徴的な虫歯のことを哺乳瓶う蝕といいます。
このような哺乳瓶による虫歯は多量の糖質を含む飲み物を、
お口の動きもなく、唾液の量が減る夜の間に飲むことによって多く起こります。
夜間だけではなくジュースや後述するイオン飲料などを哺乳瓶に入れて与えることもやめましょう。
哺乳瓶だとこぼさず飲んでくれるし扱いやすいですが
1歳ころからはコップで飲む練習をしてあげるといいと思います。
飲み方に気をつけたいイオン飲料
脱水の改善のために
手軽にとれるイオン飲料を摂取することがあると思います。
イオン飲料に含まれる電解質は
下痢や嘔吐による脱水の状態の時には必要ですが、
通常のお食事をとれている状態では
必要以上に電解質を摂取することになりかえってのどが渇いてしまいます。
イオン飲料(特にスポーツドリンク)は
医療用の経口補水液より糖分が多いことに加え、
酸性が強いことで虫歯になりやすいので注意が必要です。
また運動中など常にスポーツドリンクを摂取することもやめましょう。
日本小児歯科学会では
幼児では過激な運動をした際や極端に汗をかいたとき以外は水を飲ませるように
子ども(学童)でも部活の時など運動で汗をかくときはスポーツドリンクを薄めて飲むようにし
運動が終わった後は普通の水を飲むように
することを推奨しています。
子どもの歯や生えたての大人の歯は歯質が弱く虫歯になりやすいので注意しましょう。
その歯質を強くするお手伝いがフッ素塗布やシーラントです。
当院では予防治療にも積極的に取り組んでおりフッ素塗布やシーラントも行っています。
お子さんのお口の健康のためにも定期的な歯の検診や予防治療をしましょう。
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